Substance Painter Ver.2.6の特徴紹介


Substance Painter 2.6 New features

Substance Painter Ver.2.6の特徴紹介

先日、Substance PainterがVer.2.6にアップデートされました。

公式の解説動画があったので、内容をまとめてみました。

今回追加された機能は3つ

  • テクスチャセットのリネーム機能
  • リソースの更新機能
  • テクスチャセットの再割り当て機能

リネームや差し替えの機能が追加されて、作業の手戻りなどに対応できるようになりました。

テクスチャセットのリネーム機能

f:id:hildsoft:20170504011652p:plain

テクスチャセットをダブルクリックすると、リネームができます。


f:id:hildsoft:20170504011703p:plain f:id:hildsoft:20170504011735p:plain

テクスチャセットの右クリックメニューからEdit descriptionをクリックすると、 テクスチャセットの下に説明をメモ書きできます。
似たようなテクスチャセット名があるときや、切り替えて使う場合などに便利ですね。


f:id:hildsoft:20170504011746p:plain

テクスチャセットの右クリックメニューからReset name to originをクリックすると、 テクスチャセットの名前を初期状態(マテリアル名)に戻すことができます。
メモ書きは残ります。


リソースの更新機能

この機能は一括でマテリアルなどを置換するものなので、同じマテリアルを複数の場所で使用している場合は全部置換されてしまいますので注意が必要です。


マテリアルの変更

f:id:hildsoft:20170504011944p:plain

土台のマテリアルを変更してみます。


f:id:hildsoft:20170504012012p:plain

メニューからResource Updaterをクリックすると、Resource Updaterウィンドウが開きます。


f:id:hildsoft:20170504012021p:plain

このウィンドウにはプロジェクト内で使用しているリソースがすべて出ますので、対象となるものをフィルタで絞り込んでください。

ステータスは、マテリアルが更新されているかをチェックするもののようです。 マテリアルのバージョンを判断し、古いバージョンのマテリアルを使用していたけど、 新しいバージョンがあればoutdatedを選択することでフィルタリングできるようです。


f:id:hildsoft:20170504012026p:plain

動画の例ではSteel Rust and Wearという名前のマテリアルを変更するので、名前の一部「ste」まで入力した段階で絞り込めました。


f:id:hildsoft:20170504012031p:plain

マテリアルのアイコンをクリックすると、そのマテリアルの詳細な情報を見ることができます。

今回の機能で差し替えることができるものは同じタイプの物だけなので注意してください。


f:id:hildsoft:20170504012035p:plain

Select new resourceボタンをクリックするとミニシェルフが開きます。


f:id:hildsoft:20170504012039p:plain

変更後のマテリアルを選択するのですが、候補が多いと思いますので名前やタイプでフィルタリングをかけてください。

同様に注意しないといけないこととして、出力するものに互換性が必要になります。 動画のサンプルでは、metallic roughnessを出力するマテリアルを使用しているので、 greyscaleだけを出力するようなマテリアルにアップデートすることはできません。


f:id:hildsoft:20170504012044p:plain

差し替えるマテリアルを選択したら、Updateボタンをクリックします。

この操作は元に戻せませんので、事前にバックアップを取っておいた方が良いです。


f:id:hildsoft:20170504012048p:plain

無事マテリアルが更新されました。


ロゴの変更

f:id:hildsoft:20170504012054p:plain

ロゴを変更する例です。


f:id:hildsoft:20170504012102p:plain

やり方はマテリアルの時と同様です。


f:id:hildsoft:20170504012107p:plain

ロゴが差し替えられました。


ノーマルマップの変更

f:id:hildsoft:20170504012112p:plain

ノーマルマップのテクスチャなども変更可能です。


f:id:hildsoft:20170504012116p:plain

別のテクスチャでアップデートすることで


f:id:hildsoft:20170504012121p:plain

ネジの形状が変更されました。


テクスチャセットの再割り当て機能

これまでSubstance Painterではマテリアル名の変更には対応できませんでしたが、 この機能でマッピングを行うことでマテリアル名の変更に対応できるようになりました。


f:id:hildsoft:20170504012125p:plain

3Dソフト側でマテリアル名を変更します。


f:id:hildsoft:20170504012129p:plain

メッシュを更新すると、変更前の名前で作成してあったテクスチャセット「Base」が使用不可状態になります。

そして新しくマテリアル名を変更した「Platform」のテクスチャセットができています。

以前作成していたBaseのテクスチャが使用不可になったことで、土台のテクスチャが消えています。


f:id:hildsoft:20170504012134p:plain

テクスチャセットのマッピングを行うために、Settingsをクリックして、Reassign Texture Sets… をクリックします。


f:id:hildsoft:20170504012138p:plain

Texture Sets Reassignmentウィンドウが開きます。

左側にあるのが、使用不可のテクスチャセット

中央にあるのが、現在使用しているテクスチャセット

右側にあるのが、メッシュの持っているマテリアル名

です。

もともとはマテリアル名=テクスチャセット名だったものを、ここでマッピングしなおすことが可能です。


f:id:hildsoft:20170504012142p:plain

設定作業は簡単で、左側から中央にドラッグ&ドロップするだけです。


f:id:hildsoft:20170504012147p:plain

これで、マテリアルとテクスチャセットの紐づけができます。


f:id:hildsoft:20170504012208p:plain

差し替えると、テクスチャの状態が戻り、テクスチャセットの有効、無効状態も変わります。

なるべくはゴミを出さないためにもマテリアル名などは最初で決めておきたいですけど、変更可能になったことで融通は利きますね。

2017.1.0情報

www.hildsoft.com