Substance Painter 2018の基礎レベルをざっくりと(ペイント手法)

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使用環境

Substance Painter 2018.1.3

ペイントの手法

ペイント手法は大きく分けて3パターンあると思っています。

ワークフローのところで軽く触れましたが、

  • マテリアル(スマートマテリアル)で塗りつぶす
  • ステンシルを使う
  • ブラシで直接塗る

の3つです。

マテリアル(スマートマテリアル)で塗りつぶす

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マテリアルは、直訳すると原料とか材料という意味があります。

マテリアルを使用することで、実際の素材を簡単に再現することができます。

例えば鉄、錆びた鉄、綿、麻、プラスチックなどです。

中には模様や、経年劣化を数値で簡単に調整できるようなマテリアルも存在します。


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Substance Painterでは最初からいくつか用意されていますが、足りない分はSubstance Designerで作成したり、Substance Share、Substance Sourceから取得することもできます。

マテリアルを使用せずに単色や固定値で塗りつぶすことも可能ですが、トゥーンやデフォルメ調の物以外では殆ど使うことは無いと思います。

というのも、想像上の物なら自由に調整してイメージに合うものを探せばいいですが、現実にあるものを表面の粗さや金属感を設定して実物に近づけるのは手間がかかるからです。


「マテリアルで塗りつぶしたものをその後どうするか」ですが、基本は何もしません。

テクスチャに異なる部品がある場合が殆どだと思いますので、マテリアルによる塗りつぶしは素材本来の下地を作ることに当たり、その場合はマテリアルを適用する範囲をマスク指定するくらいです。

マテリアルによっては「くすみ」や「汚れ」などに対応している物もありますが、後から部分的に行う効果については、 別のレイヤーを用意して重ねていく事になります。


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ここで効果を発揮するのが、スマートマテリアルです。

マテリアルは様々な場面で使えるように、なるべく軽く、シンプルなものになっています。

しかし複雑な表現をするには物足りないので、いくつかのレイヤー設定を纏めたものがスマートマテリアルです。

マテリアルはブラシなどで使える基本部品ですが、スマートマテリアルはレイヤーの集合なのでブラシやフィルレイヤーへの適用はできません。

スマートマテリアルはSubstance Painterで作成できますので、ペイント作業を進めていって他のモデルにも使いたいような場合にエクスポートして再利用できます。

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ステンシルを使う

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ステンシルはマスクと併用することが多いです。

主な使い方は2通りあって、上記のサンプルの様に

  • マテリアルのマスクに対して使う方法
  • マテリアルを塗る際の保護として使う方法

です。

前者は、カッティングシートのように、マテリアル自体を作成する時に使用するイメージ

後者は、マテリアルをスプレーなどで直接描く場合に他の部位を保護するイメージ

マテリアルの模様の向きや、後々の変更対応、作成の手間などを考慮したうえで使い分けると良いと思います。

これを使うことで、ペイント機能が2D用のソフトほど強力ではないSubstance Painterでも、フリーハンドで直接描くより綺麗に素早くペイントすることができます。

マテリアルでは表現できないorマテリアルに用意されていない場合に組み合わせでデカールなど微調整が可能になります。

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ブラシで直接塗る

2Dペイントに慣れ親しんでいる人はこの方法が一番楽に塗れると思います。

ですが、多用することはあまりお勧めできません。

個人のスキルに依存しますが、表現力は細部までカバーできて一番柔軟にペイントできる反面、再利用が難しくなります。

一点ものを毎回作るのであれば直接塗った方が効率は良くなるのですが、単なる3Dペイントツールになってしまうので、Substance Painterの利点があまり活かせません。


ペイントの方針

2Dで絵が描ける人ほど、手作業で描いてしまいがちです。

確かにそれで要件を満たせば問題はないのですが、「変更に強く、再利用可能である」ことがSubstance Painterのメリットの一つなので、うまく機能を使うことで量産速度の向上による時短、品質の安定化、空いた時間を拘りたいところに割く、作業効率向上により単価を上げるなどが可能になると思います。

スマートマテリアルのレイヤー構造は、Substance Painterを使いこなすうえで重要なレイヤー構成の勉強になるので参考にすることをお勧めします。


次はエクスポートで最後です。