3Dツールっていろいろあるし、使う理由も人それぞれなので一概にどれが良いってのは言えないんですね。
統合型ソフト1本あれば事足りる時代もあったみたいですが、最近ではこだわった作品になればなるほど、1つのツールで完了することは無いので、ソフトごとに得意なところを使い分けるのが一般的になってきているようです。
需要の一例として私の用意した環境と、選定したときの判断を含めてオススメとして紹介します。
前提となる条件
- UnityやUE4を対象に小規模ゲームの素材を作るためのもの
- 目先の目標達成だけではなく、今後も見据えて勉強コストは用意する
選択したツール
- MayaLT 基幹ツール 35,640円/年(レンタル)
- ZBrush スカルプトツール 795ドル(買い切り)
- Substance Painter テクスチャツール 19.9ドル/月(レンタル) 149ドル(買い切り)
https://www.allegorithmic.com/
判断基準
少々お金は掛かりますが、無料の物や低価格のものだけで揃えると素人な分、情報を得るために時間が掛かってしまうため、勉強コストをお金で買った感じです。
MayaLT
まず基幹ソフトは1つ必要です。
モデリングとモーション作成に使用します。
他の候補としては、Maya、3dsMax、Blender、CINEMA4D、LightWave、MODOと言ったところでしょうか。
基幹ソフトとしては一番お金をかけてもいいところですが、挫折のリスクがあったため高いソフトは避けました。(Blenderは何度か挫折済み)
Maya(LTじゃない方)、3dsMaxは年間20万以上かかるのでさすがに高すぎです。
CINEMA4D、LightWave、MODOは値段の面で言えば10~20万とどれも似たり寄ったりでちょっとお高め。
残る2択として、MayaLTとBlenderとなったわけですが、Blenderは操作が合わなかったこととゲーム向けの情報が少ないためMayaLTを試してみることになり今に至ります。
最近はそうでもないみたいですけどMayaはグラフィックボードとの相性がシビアなようなので、必ず体験版を使ってから購入しましょう。
私はRadeonで使っていてエラー頻度に我慢できずQuadroに替えました。
ZBrush
ノーマルマップを使うなら買うべきです。MayaLTのスカルプトでの代用は厳しいです。
形状を作る点でも優れているのでモデリングの工程にも組み込めますが、こちらはZBrushでなくてもできるので、やはりゲームの点からみるとノーマルマップでの需要があるかどうかだと思います。
初期投資は高く、操作も独特なので勉強コストも高いですが、使えるようになると武器になると感じました。
タブレット製品のintuos3DにZBrushCoreという廉価版が付いてきますので、細部のスカルプトだけならこれで足りるかもしれません。
Sculptrisというフリーのスカルプトツールもあるので試してみるのもいいかもしれません。
Substance Painter
テクスチャの繋ぎ目調整作業をしたくなかったのと、今流行りの?プロシージャルテクスチャという点です。
塗りつぶしとか塗る範囲の選択とか作業の一つ一つが分かれているので、一部だけのやり直しなどができるため、最終的な完成図が予想しづらいテクスチャ塗りをトライ安堵エラーでやりやすいのです。
SubstanceLiveというレンタルプランで初めてもいいかもしれません。
こちらのプランはレンタルで支払った総額が一定額に達すると、製品の無期限使用権に交換することもできます。
購入より少しだけ高い(端数が出るため)ですが、体験版が終わったら試してみてもいいかもしれません。
殆どのソフトは体験版がありますので、まずは自分で試してみるのが一番だとは思いますが、上記の思考が誰かの役に立てばと思って書いてみました。
上手く言葉にするのって難しい・・・
何か質問などあればお気軽にどうぞ。