ZBrushでエクストラクトした断面を滑らかにする

ZBrush小ネタ。

断面を滑らかにする方法です。

 

服を作る場合、体にマスクをかけてExtractなどで作ることが多いと思います。

この時、なるべく丁寧にマスクをかけた方が、できるメッシュをきれいに保つことができるので、ある程度は頑張った方が良いです。

ですが、きれいにマスクを塗っても、Edgeloop Masked Borderを使っても、手作業でやる以上波打ってしまいがちです。

 

それがこのような状態かと思います。

服の首の部分なのですが、適当にマスクを塗ったため凹凸が目立ちます。

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これをこのようにこのようにします。

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手順

断面の部分以外マスクをかけます。

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マスクのかけ方はこちらの記事を参照

 

hildsoft.hatenablog.com

 

Tool>Masking>ShrinkMask でマスク領域を縮めます。

凸部分の大きさによりますが、大きければ何回かかけてください。

足りないと次の操作で断面が側面にめり込んでしまいます。

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Tool>Deformation>Polish By Features をボリューム維持オプションのチェックを外してからかけます。

凹凸の状態を見ながら、何度かかけてください。

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Extractで作成したものはクリース(折り目)やポリグループが設定されているので、Polish By GroupsやPolish By Crisp Edgesでも同じ効果が出ます。

Polish By Groupsはポリグループを維持

Polish By Crisp Edgesはクリースを維持

Polish By Featuresはポリグループとクリースの両方を維持

 

 

何度かかけると、このようにスムーズになります。

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断面の法線方向だけでなく、接線方向にも滑らかになっているので、必要があればスカルプトやスムーズしていきます。

ここで追加のスムーズをかけなくて済むためにはPolish By Featuresの回数を減らせばよいので、Extract時のマスク処理を丁寧に行うことで、凹凸をなるべく減らしておくことが大事です。

 

厚み(断面)のない場合は、マスクをかける時に

Tool>MaskByFeature(Border)

をかけてマスク反転だけで良いので、あとは同じように

Tool>Deformation>Polish By Features

をかければokです。

 

まとめ

断面や縁だけマスクをかけない状態にする。

ボリューム維持オプションを外してPolish By Featuresをかける。