Substance Painter Tutorial – Fundamentals 10: Particle brushes
Fundamentals 10: Particle brushes
基礎10 パーティクルブラシ
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パーティクルブラシのプリセット
パーティクルブラシのプリセットはparticlesタブの中にあります。
(Ver.2.4.1ではスマートシェルフで検索して使用することになります。)
パーティクルブラシは通常のブラシと同じように使います。
ちなみに、パーティクルは粒子と思った方が理解しやすいかと思います。
最近はパーティクルで通じるので、ここではパーティクルで説明していきます。
主要なパラメータの説明
Leaksを選んでみるとPropertiesにパーティクルブラシの設定が表示されます。
パーティクルブラシには、通常のブラシと違ってPhysicsタブがあります。
Brushタブは、通常のブラシと設定できる数は違いますが、同じ意味をもつ項目です。
2017/04/19修正
Particlesのプリセットが持つルールを新しく作ることはできません。
ユーザーができるのは、プリセットのパラメータをカスタマイズして動きを変えることだけです。
(現在のVer.2.5.3)では作成できるようです。
Creating Particles Presets - Substance Painter - Allegorithmic Documentation
カスタマイズ項目は、多くのプリセットに共通しているものがあります。
ここでは、よく使う重要なパラメータだけを見ていきます。
パーティクルの動作
パーティクルは、プリセットで設定されている物理法則と設定したパラメータに従って動きます。
そして、パーティクルが動いたところにペイントされていきます。
今回はLeaksなので、液体が下に垂れていくような表現になります。
ParticleLife
ParticleLifeは、パーティクルの生存時間を表します。
値を大きくするとパーティクルが長く残るため、その分下まで移動します。
その結果、先ほどより線は長くなります。
ParticleRand
ParticleRandは、パーティクルの生存時間のランダム性を表します。
パーティクルの生存時間のランダム性を増すと、シミュレーション結果も変わってきます。
長時間パーティクルを吹き付けると、重なるものが増えるためランダム性も収束していきます。 同じ長さが欲しい場合はランダムを減らし、異なる長さが欲しい場合はランダムを上げるのが良いでしょう。
GravityFactor
GravityFactorは、重力の強さを表します。
パーティクルが素早く移動するようになるため、パーティクルの生存時間が同じでも移動距離が変わります。
GlobalWind
GlobalWindは、X,Y,Z方向への力を表します。
常に力がかかるので、重力と似たようなものだと考えてください。
X,Y,Zのそれぞれプラスとマイナス方向に設定できます。
Yと重力を設定していると、相殺してその場に留まったりします。
Emitter
SpawnRateFactorは、パーティクルの発生量を表します。
SpawnSpeedは、パーティクルの発生頻度を表します。
SpawnSpreadは、パーティクルを吹き付ける場所の広がり具合を表します。
狭い範囲に吹き付ける場合は値を小さくしてください。
dt
dtは、パーティクルがペイントを行う間隔を表します。 この値によらずパーティクルは動いているので、間隔が長いとペイントとペイントの間に隙間ができることがあります。
Spread
Spreadは、パーティクルの広がる度合いを表します。
初期値で速度を持っているようなイメージです。
TurbulencePowerは、乱流の強さを表します。
この値が高いと、パーティクルがランダムに動きます。
TurbulenceScaleは、乱流の大きさを表します。
この値が高いと、パーティクルの乱流の方向がより大きく変わります。
Turbulenceは乱雑に働く力で、Powerはベクトルの大きさ、Scaleはベクトルの角度と考えてください。
NormalFactor
パーティクルはメッシュの凹凸に影響を受けて動きますが、ノーマルマップの凹凸も同じように影響を受けます。
NormalFactorは、ノーマルマップがパーティクルに与える影響度を調整します。
値が0だと、ノーマルマップの設定をしていない状態と同じになります。
ブラシとツールのプリセット登録
パーティクルブラシも通常のブラシと同じように、プリセット登録ができます。
やり方は同じで、ブラシのプロパティ領域で右クリックからCreate brush presetです。
作成したものは右クリックで名前を変更した方が良いでしょう。
Create brush toolで登録すると、マテリアルの設定も一緒にプリセット化できます。
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